約20年前にメキシコの元ストリートチルドレンの方々が日本にきたときのお話😌
タイトルがとても長くなってしまいました。
私がメキシコへ22歳で行って、1年半後くらいでした。
メキシコの元ストリートチルドレンの青年たちが日本に来て、日本人と触れ合う講演会があるということだったので、
日本への一時帰国を、その講演会に合わせて参加することができました。
その頃(約20年前)メキシコでは、
町を歩いているとストリートチルドレンと呼ばれる、帰る家がない子どもたちをよく見かけました。
子ども好きの私は、子どもたちを見ると、
可愛いなあ、
…でも、
何かしてあげられないのだろうか?
と考えては、いつも答えが出ませんでした。
この講習会で、何かわかればいいなと思いながら、講演会会場へ。
ストリートチルドレンだった頃の生活や、
どうやってその生活から抜け出すことができたのかなどを、
映像やスペイン語の通訳さんを介して、
元ストリートチルドレンの青年たちの思いを聞くことができました。
そして、質疑応答になりました。
20年以上前のことなので、明確には覚えてはいませんが、印象に残っていることがあります。
1人の日本人学生が質問しました。
「私は物を作ることが好きで、それが売れたときはうれしいです。
ストリートチルドレンだったとき、物を作ったりしたということでしたが、
何かうれしい、楽しいと感じたことがあったら教えてください」
と質問されました。
私も、それまで講演会を聞いていて、とてもつらい話が多かったので、
きっと何か光があったはずと思って答えも待ちました。
そして、1人の青年が代表で答えてくれました。
「僕たちは、好きであの生活をしていたわけではないから、一度もうれしいとか楽しいとは思ったことがなかった。」
と。
頭をなぐられたようなショックが全身をつらぬきました。
私は、その青年の言葉で、自分は本当に何にもわかってないんだ、と思い知ったのでした。
何もわかっていない、何者(なにもの)でもない私ができることは、
今は何もない…。
ショックだけどそのことを認めざるを得ませんでした。
でも…
いつか、もっと色んな経験をして、たくさん勉強して何者(なにもの)かになって…いつかきっと…。
そして、あれから20年以上経ちます。
あの頃より少しだけ経験を重ね、ちょっとは学んだ私ですが、
何者(なにもの)でもないです…。
まだまだ経験不足で、勉強不足なことを反省しつつ、
早く何者(なにもの)かになれる日が来るように、
がんばります!!